ひと夏のこと
ぼくはフロリダ州で母さんとおじいちゃんと住んでいる。小学校最後の夏休み、トミーと「生き物発見ノート」を完成させようと思っている。「生き物発見ノート」にはぼくたちが見つけた、出会った生き物を左ページには絵を右ページにはトミーがその説明を文で書くことにしている。
二ヶ月半の夏休みの間後6種類の生き物を発見すればおわりだ。僕は母さんとおじいちゃんと住んでいる。父さんは以前家をでていった。でも時々母さんとは連絡をとっている。母さんはここでは有能な不動産仲介者、おじいちゃんはアルツファイマーという認知症、昔の仕事から工具をつかって直すのが得意、けれども病気のせいでうまくとはかぎらない。ぼくはしなければならないことがたくさんある。トミーと「生き物ノート「を完成させること、母さんの手助けをして母さんが仕事に行く時にはおじいちゃんの面倒をみなければならない。ぼくとトミーのかけがえない友情、おじいちゃんのこと、母さんの仕事にかかわる、解らず屋の金持ちレイリーさん、ぼくがインディゴ川で怪我をしたマナティーを見つけ助けようとすることから、たくさんのことがおしよせてくる。ぼくはみんなうまくやれるとおもっていた。幼い頃から少し大人になろうとしている男の子の思いが
次々書かれていて、読者はそうだ、そうだと読み進めていくことができる。心理描写もふくめて、読者をひっぱっていくのはリアルに巧みにそのことが表現されているからだろう。(ちょっと母さんがかっこよさすぎるけれど)現実はこんなにうまくいくはずはないとおもいながらも、現実の重みでつぶされそうになっている子どもたちへ希望の本になると思う。「トミーとインディゴ川の中に立っていたぼくは、とつぜん世界の大きさを思いしった。おそろしいくらい大きい。P352」
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「マナティーがいた夏」エヴァン・グリフィス 多賀谷正子訳
ほるぷ出版1600円+税
とんだのはだれだ!
きいろいはっぱ 赤いはっぱ。風がぴゅーうと吹いて、はっぱがとんだ。こねずみ3匹
はっぱといっしょにとんだ。空高くはっぱがとんだ。ひゅう ひゅう ぱら ぱら
くるり ざわ ざわ ざわん ぷか ぷか ぷかり ぷう ぷう ぐる ぐる ちょろ ちょろ
はっぱは ひらひら ひらひら ひらり 言葉がたくさんおどります。こねずみ3びきおどります。あぁ!かあさんかえってきた ねずみのおうちで はっぱといっしょにおやすみなさい。
紅葉したはっぱがとってもきれいです。こねずみもたのしそう。
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「とんだ とんだ はっぱが とんだ」
こどものとも年少版11月号 福音館書店刊 本体418円+税10%
どんどん大きくなったおやま
やった!おやまがどんどんおおきくなった。というか20年8月に月刊誌ででいて、ファンは
まっていた。月刊誌では見る人が限られているからだ。著者の本、ファンが多い。
身近にいる人たちがでてくる。
なにか目的にむかっていく。それも無理をするのではなくいつものなかのちょっとした思い付きが、どんどんふくらんではじめはただ見ている人もいつのまにかいっしょになって進んでいく。そして🌞あぁ楽しかった。この本の中にはお山作りに参加しないこどもが描かれている。付録の「せっせ新聞」によると名前はまもるくん、見る方が好き!とのこと。付録の「せっせ新聞」は本を見るのが楽しくなるみんなのコメントがいっぱい。子どもにかえってせっせ せっせとお山をつ
くりたくなった。ポンペンペン ポンペンペン・・・・・・と。サイン本の申しこみ受け付けています。
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「せっせ せっせ」花山かずみ さく
福音館書店刊 本体900円+税10%