えるふ読書会


*読書会 「ゲド戦記を読む」
*定例月1回 毎月第3土曜日10:00〜11:30
 初回  7月20日(土)
 第2回 8月24日(土)
*会費 500円(消費税込み)高校生以上 高校生は無料
*定員 7名
*場所 会留府
*初回7月は1巻の5章まで

ゲド戦記 第1回 読書会
第1回 7月20日 参加者5人 読書会ガイダンス
 課題 ゲド戦記 1-5章
 資料 ゲド戦記リストと作者ルグウィンについて
  ⭐︎トピック 
○ルグウィンは、アンデルセンのどこに惹かれたのか?

彼(ゲド)に判断を誤らせたものは?若さゆえの傲慢さか、彼と争うことになった学生の存在は罠だったのか?
 彼の未熟さが顕になる。抜け殻の様になった彼を救った者たちは?
 彼が呼び出してしまった闇と対峙しながら回復できるのか?
⭐︎ここまでの解釈について
 再読する中で、読み手の年齢の変化で読み方が変わる。何故?

第2回 8月24日 参加者7人
 課題 1-5章
 資料 翻訳者清水真砂子さんについて
    公立共済友の会だより Vol.159
トピック
○ SFやファンタジーがあまり読まれない今日この頃、今この物語を読んで欲しい年代に理解されるのか。
  本来なら子どもが大人になるために必要なプロセスが描かれているが視覚的刺激の媒体が増える中、
  内面の葛藤やそこを乗り越える力を身につけてゆく事を視覚化する事は難しい?優れたアニメやコミ
  クスも多いが。
○友人との人間関係の中で実感として人に光の部分と闇がある事を知ってしまい、自分も同じと知る時、
  初めて「ゲド戦記」が必要となるのかもしれないとの意見あり。
 
 幼い頃から子どもたちが字を読む様になりその先字は読めるけれども行間や中身を読む作業がおろそか
になると、様々な事象から類推して自分の内面を見つめる力がどこで培われるのか?
 読書をする事で生きる力を手にできるとすれば、そのプロセスとはどのようなものなのだろうか?子ど
もたちに望むとすれば。本来日本人は聞く文化を持ち絵を読み解く力も育まれてきたはずで、その先今度
は物語を自分で読む事で思考を巡らせながら読書が1つの体験となり、その体験がその後の人生を支える
事にもなると大人は実感する。とは言え、自分の体験の中で他者の中に裏と裏、光と闇の存在を見た時、
同時に自分の中にもそれが存在する事に気付くこともあり、認めたくない様なこの二面性をどの様に取り
混んで折り合いを付けるのか、年齢を重ねても正解を導き出す事は難しいのも事実。だからこその両方を
内包しつつどの様に生きてゆくかを考える読書会にと期待する。
 
 さて主人公ゲドはどの様に闇を取り込み、生きる道筋を見つけたのかをまずは読み取る事に。
 ただし、巻号が進むにつれてルグウィンジェンダーの問題も語リ始めるので物語は複雑な様相を見せる
ので歯応えは充分。どう考えても物語が「父親殺し」には行きつかない事だけは付記して置きたい。

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