沖縄の戦争


 昨日は沖縄慰霊の日だつた。最近沖縄の新聞記事がすっかりすくなくなった。私のところにはテレビがないので、ただラジオ
ではさすがにこの日に寄せて特集がくまれている。あの戦争ではどんなに無残だったかとか、残された人たちの話などが多い。
私は戦争を知らない世代、ただ同学年の友達には父親が戦死したという人が少しいる。それから疎開したまま帰る場所がなく、
そのまま暮らしていくことになったという友達がいる。けれど直接戦火をあびたり、空襲などで死んだということはない。
でも79年、気がとおくなる日々、いや昨日のことのように思っている人たちがいる。遺骨の残っている土を米軍の基地の埋め立て
につかうという話を聞いた時、そして、それを承認している政府、なにも知らない私も体が震えるくらいの怒りに襲われた。
いけない、これはいけない!昨日の摩文仁の沖縄全戦没者追悼式で読まれた「平和の詩」で高校生の仲間友佑さんの詩を読みながら、
私ははずかしく苦しかった。「僕ら自身のために/紡ぐ平和が/いつか世界のためになる/そう信じて」と彼は詠っている。 


PAGE TOP