かずをはぐくむ


 この本は作者が2人の子育てのなかでかんじたこと、思ったことのエッセイ集だ。
 今はもうなくなった福音館の母の友に5年間連載されていたのを単行本にしたもので改めて通して読んでみた。数学者?なのでえっと思ったこともあるが、全体として子どもとのかかわり、発見、感動が思うことが多い。自然とのかかわりはやはり都市生活者として、しかも現代のなかの視点だ。作中ー空間と場所ーに書かれているところに心動かされた。私は数学が苦手だ。小学生の頃、0がわからない、ないのにどうしてたしたり、ひいたりできるのか、どうしてもわからない。数学は空間なのだ。私はいつも場所を探していた。今でもそうかもしれない。私はファンタジー作品がすきだ。ならくのそこのような空間のなかで彷徨う、未來はあるのだろうか?そのなかのわずかな場所を探して旅をする、そんな作品が好きだ。子どもを通してそんな気づきを改めて感ずることの素晴らしさを思い起こしてくれた本だ。


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